耐火金庫の耐火性能について
家庭の大事なものを守る耐火金庫。
このご時世にも必要不可欠なものですが、
防犯対策だけではなく火事にあったときにでも大事なものを守れなくてはなりません。
その火事から大切なものを守ってくれるのが、「耐火金庫」なのですが、
どのような性能なのか?
火災から大切なものを守らなければいけない以上、
その性能については知っておく必要があります。
耐火性能というものはJIS規格によって定められています。
耐火金庫のJ I S(日本工業規格)
JISの耐火試験は、規定時間、炉の中に金庫を入れて加熱した後、炉内の温度が低下するまで自然冷却させます。JISが想定する火災は、徐々に火が広がり燃えていく火災となっています。
●一般紙用P 30分・1・2・3・4時間耐火(0.5T・1T・2T・3T・4T)
30分・1・2・3・4時間耐火・急加熱・耐衝撃(0.5TKS・1TKS・2TKS・3TKS・4TKS)
●磁気テープ用D(磁気ディスク)
30分・1・2・3・4時間耐火(0.5T・1T・2T・3T・4T)
●フレキシブルディスクカートリッジ用 FD
30分・1・2・3・4時間耐火(0.5T・1T・2T・3T・4T)
●一般紙用P 庫内最高温度177℃以内
●磁気テープ用D(磁気ディスク)
庫内最高温度66℃以内 / 庫内相対湿度85%以内
●フレキシブルディスクカートリッジ用 FD
庫内最高温度52℃以内 / 庫内相対湿度80%以内
*試験体の扉を解放し、温度18~24℃、湿度65%以下の恒温・恒室等を用いて調温・調湿
●一般紙用P
・試験体の内天壁面より150mm、前側内壁面より25mm位置の2点
・試験体の内天壁面より150mm、後面壁より150mm、内側面より25mm位置の2点
●磁気テープ用D(磁気ディスク)
・試験体の内壁面より25mm位置、試験体の内天壁面より25mm位置の4点
●一般紙用P 試験体庫内の天を除く各壁面へ新聞紙をはくテープなどで全面に貼りつける。
各収納区分に新聞紙を軽くもみ、その容積の25~50%を入れる。
加熱炉はあらかじめ空のまま1090℃以上に加熱し、手早く試験体を炉内に入れ、決められた時間加熱する。加熱温度は平均値で1090℃以上最高温度で1200℃以下とする。
試験体に破裂がなかったか確認した後、標準加熱温度曲線に戻し追加熱を行う。
追加熱後、4分以内に炉から引き出し9.1メートルの高さより落下させる。
その後、試験体を逆さにし、再び炉内に戻し標準加熱曲線に沿って再加熱する。
再加熱後、試験体はそのまま炉内に放置し、自然放冷させる。
平成20年10月1日より金庫の旧JIS規格(日本工業標準調査会)から新JIS規格に完全移行されました。金庫をお選びの際は、新JIS規格に合格した金庫のご購入をおすすめ致します。